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褥瘡(じょくそう)ができる原因とできやすい場所の研修

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参考:一般社団法人日本褥瘡学会 https://www.jspu.org/

※本ページはプロモーションが含まれています。ご了承ください

この研修内容はPDFとして簡単に印刷できるから社内研修の時に使ってね。

この記事の一番最後にあるよ!

ほかにも研修資料がありますのでご利用ください。

研修資料一覧はこちら

褥瘡とは

褥瘡(じょくそう)とは寝たきりの人で発症する事が多く、体重により圧迫された箇所の血流が低下する事で栄養が届かず組織の一部が損傷されることを言います。

ひどくなると手術が必要になる事もあるんだ

褥瘡のできる原因は??

4つの原因

・圧迫
・ずれ
・湿潤
・低栄養

褥瘡ができやすい原因は主に4つあるんだよ

圧迫

寝たきりなど同じ姿勢でいる事で体の一部、特に骨が突出している部分に圧迫がかかります。

圧迫が続く事から褥瘡が発生しやすくなります。

ずれ

ベッドアップをした際などに体が沈み込み、皮膚がひっぱられた状態のままでいる事でずれが生じ皮膚剥離を起こしたり、褥瘡ができやすくなります。

湿潤(しつじゅん)

おむつ等によって汗や排泄物で湿っていたり皮膚が汚れているなど不衛生な状態でいる事で褥瘡ができやすくなります。

低栄養

低栄養になると傷ができても修復できなくなり、そのまま褥瘡が悪化してしまう事があります。

また低栄養から骨の突出が著明となり褥瘡が発生しやすくなります。

褥瘡の出来やすい場所

寝たきりの方は仰向けの姿勢が続く為、お尻にある仙骨部に褥瘡が発生しやすいとされています。


また横向きの体制で寝ている方は大転子(だいてんし)部に多く発症します。

ほかにも肘や肩甲骨などにも発生しやすいとされています

褥瘡の度合い

褥瘡は度合いによってステージⅠ~Ⅳまで分類されます。

参考:米国褥瘡諮問委員会

ステージⅠ

ステージⅠ

・圧迫しても消えない赤み出現
・他の部位と皮膚の硬さが違うなど

ステージⅡ

ステージⅡ

・水ぶくれ
・浅い潰瘍
・皮膚の部分欠損など

ステージⅢ

ステージⅢ

・皮下脂肪の露出
・骨・筋肉は露出していない

ステージⅣ

ステージⅣ

・黄色・黒色壊死
・骨や筋肉・腱の露出など

褥瘡の合併症

感染

褥瘡は皮膚の防御機能を低下させる為、創部から感染しやすくなると言われています。

感染が全身に及ぶと敗血病などになり最悪死にいたるケースもあります。

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褥瘡の予防方法

代表的な予防方法をあげていくよ

代表的な予防方法

・スキンケア
・ずれの予防
・栄養状態の改善
・福祉用具で予防
・体位変換

スキンケア

おむつを着用していると汗や排泄物などにより蒸れやすく、皮膚もふやけた状態になります。

この状態では皮膚のバリア作用が低下し皮膚に傷がつきやすくなります。

こまめにおむつやパットを交換しましょう。

また、乾燥も皮膚が傷つく原因になる為、保湿クリームを塗布する事で褥瘡予防になります。

ずれの予防

ベッドアップをする時は30度までにし、ベッドの足側を上げるようにします。

角度をつけすぎると皮膚にずれが生じやすくなる為注意が必要です。

またベッドアップ後は一度抱き起し、身体と背もたれを離す事でずれをなくします。

栄養状態の改善

低栄養になる事で褥瘡発生が起こりやすくなる為、栄養価の高いものの摂取が必要となります。

良質なたんぱく質やビタミン・ミネラルが含まれている食材が褥瘡の改善につながります。

福祉用具で予防

褥瘡は同じ場所に圧力がかかり続ける事で発生する為、除圧が重要になります。

その方の身体機能や褥瘡の度合いにあった体圧分散マットレスを選び褥瘡の悪化防止や予防に役立てます。

体位変換

身体の同じ部位に長時間の圧迫がかからないように身体の向きや姿勢を変えていきます。

褥瘡の前ぶれ

悪化する前に気づく方法はないのかしら??

骨が突き出ている箇所(褥瘡の出来やすい)を定期的に観察しましょう。

皮膚が赤くなっていたり、薄く水膨れができている場合は褥瘡の前ぶれの可能性もあります。

そのような場合は早めに医療機関に相談しましょう。

指押し法

人差し指で赤くなっている部位を軽く3秒ほど圧迫すると白っぽく変化、はなすと再び赤くなるものは褥瘡ではないと言われています。

訪問介護としてできる事

普段、利用者の皮膚を観察する事があるヘルパーが褥瘡の前兆を発見する事が多くあります。

初期症状である発赤を見落とさないように利用者に対して皮膚状態を意識的に観察しましょう。

もし褥瘡が発生した場合はケアマネや医療従事者へ早急に報告を行います。

また、主治医の指示のもと訪問看護や栄養士など多職種連携のもとケアを行っていきます。

褥瘡は早期発見し必要なケアを行う事が重要なんだ

さいごに

以上の内容は、褥瘡についての一般的な情報を提供しています。

具体的な医療アドバイスを提供するものではありません。

褥瘡の疑いがある場合や、褥瘡の治療法についての具体的な質問がある場合は、医療専門家に相談してください。

この研修内容はPDFとして簡単に印刷できるから社内研修の時に使ってね。

ぽっか

ぽっか
ケアパワーラボ(介護・福祉研究所所長)

スポーツジムインストラクター⇒鍼灸治療院⇒デイサービス相談員⇒ケアマネ⇒医療相談員⇒主任ケアマネへ。

複雑な介護保険・福祉制度をわかりやすく! をモットーに日々発信しています。

YouTube発信中。

趣味 筋トレ ボディーコンテスト優勝
日本一体脂肪率が低い?ケアマネ
資格 主任ケアマネ 社会福祉士 鍼灸師 食品衛生責任者
日本福祉大学卒業

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