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この記事の一番最後にあるよ!
どんな職種と連携が必要か解説していくよ
多職種連携の重要性
どうして連携が必要なのかしら?
介護の現場では、多様なニーズに応えるために、様々な専門職との連携が欠かせないんだ。
この「多職種連携」は、最適なケアを提供するための重要な鍵となります。
多職種連携により、医療・介護・福祉など様々な専門家の視点が統合されます。
これにより、利用者の身体だけでなく、精神的・社会的な面も含めた総合的なケアが可能となります。
また各専門職が持つ知識や技術を共有することで、ケアの質が向上します。
医療的な知識と介護技術を組み合わせることで、安全なケアが提供できるようになるんだ。
様々な専門家が協力することで、利用者の状態をいろいろな角度から見ることが可能です。
見逃されがちな小さな変化や、隠れた問題もいち早く見つけられるわね。
問題の早期発見により、健康問題を防いだり、生活の中で困っていることをすぐに解決ができるようになるんだよ。
他職種との効果的なコミュニケーション
私、コミュニケーションをとるの苦手なんだけど…。どうしたらいいかしら…。
下記にあるコミュニケーションのポンイトを抑えるだけで十分だよ。
訪問介護の仕事では、様々な専門職の人たちと協力して利用者さんをサポートします。
そのため、他の職種の人たちとポイントをおさえたコミュニケーションを取ることが大切です。
コミュニケーションのポイント
相手の立場を理解する
- 各職種には、それぞれの専門知識や役割がある
- 相手の業務内容や重視している点を理解しようと努める
相手の立場を理解してコミュニケーションをとる必要があるんだ
例えば看護師が利用者を観察する際、医療的観点を重視しています。
そのため、看護師と連携する際には、体温や血圧の変化、食事の摂取量など、身体に関する情報を詳しく伝えるよう心がけましょう。
ケアマネジャーとやり取りする時は、ケアマネジャーが利用者の生活全体を支援する計画を立てる役割を担っていることを意識します。
食事の準備はできているか、冷蔵庫のなかの物が新鮮かなど、日々の生活の状況などを具体的に報告する必要があります。
最近は、高齢者を狙った詐欺など多く発生しています。親族以外の人が利用者宅に出入りしているなど細かい情報を報告する事で、詐欺事件を防げたというケースもあります。
相手の立場に立ってどのような情報がお互いに必要なのか考えないといけないってことね。
明確で分かりやすい言葉で伝える
- 専門用語の使用を抑え、一般的な表現を心がける
- 必要に応じて、具体例を挙げて説明を補足する
自分の職種では当たり前でも、他職種の当たり前ではないから注意が必要だよ。
医療・介護の現場で何気なく使っている専門用語でも、他職種からしたら難解な言葉の場合があります。
以前より、担当者会議に民生委員や行政書士などが集まるようになってきてるわよね。
「利用者のADLが低下している」と言われて、私達ならわかるかも知れませんが、他の人には通じないかもしれません。
「利用者のADLが低下している」を「最近は自分で食事をとることができなくなってきました」と具体的に言い換えれば伝わりやすく、専門知識がなくても理解できるでしょう。
積極的に質問する
- 不明点があれば、わからないままにせず質問する
- 相手の専門知識を尊重する姿勢を示す
わからないままで作業してると、おもわぬ事故にも繋がるよ
専門分野以外のことを理解せずになんとなくで進めると、思わぬ事故が起きかねません。
例えば服薬のことについてわからないことがあれば、医師や看護師に質問をします。
※本来であれば医師に確認する事がベストですが、医師は多忙な為質問を直接行うことは現実的ではありません。往診医がいればその事業所の看護師、往診医がいなければ家族・ケアマネに確認してみましょう。
服薬一つとっても、食前か食後といったタイミング、薬の効能を知っておくことは非常に大切です。
ケアプランの変更があった際なども、どのような経緯で変更となったのか、疑問に思えばケアマネに質問することも大事です。
プラン変更の意図を理解することで、サービスの全体像が見えてくるものね
※ただし、担当者会議中に質問ばかりになってしまうと、忙しい中集まったみんなの時間を奪ってしまうことに…。会議後に個別で聞けるかどうか、電話で確認できるものかの見極めも重要です。
情報を正確かつ客観的に伝える
- 利用者の状況を客観的な事実として伝える
- 意見と事実を明確に区別して伝える
主観だけで伝えると、誤解のもとになりやすいんだ。
報告は正確に行う事は重要な事です。
さらに伝える際に意識するのが「客観性」
歩行の状況を伝える際に、「少し歩行が低下している気がします」と伝えるのは主観的な意見。
この伝え方だと、どの程度歩行ができなくなったのかわからないわね。
「居室からトイレまでの5Mほどの距離を連続動作で行えなくなりました。歩行状態も小刻み歩行となっています」と誰が聞いても誤解のないような客観的な伝え方を意識しましょう。
主観的な報告:
- 個人の意見や感情、感覚に基づくもの。
- 評価や感想が含まれることが多く、人によって異なる見方がある。
客観的な報告:
- 個人の意見や感情を排除し、事実やデータに基づくもの。
- 誰が見ても同じように理解できる情報を提供する。
職種別の連携ポイントと情報共有の方法
訪問看護師との連携
- 利用者の健康状態や変化の共有
- 日々のケアに対する実施状況を報告し、助言を求める
- 緊急時の連絡がすぐに取れるような体制を作る
- 訪問看護の記録を確認し、お互いの状況を確認する
訪問看護師との連携では、利用者の健康状態や変化を細かく共有することが重要です。
例えば、血圧の変動や食事摂取量の変化などを報告し合います。
また、日々のケアなどの実施状況を伝え、適切な処置方法について助言を求めるなども。
連携で一番多いのは訪問看護かもしれないわね
緊急時にはすぐに連絡が取れるようにしておきましょう。
さらに、訪問看護記録を確認し、お互いの観察内容や実施したケアを把握することで、一貫性のあるサービス提供が可能になります。
福祉用具専門相談員との連携
- 利用者の身体・生活状況に合わせた用具の選定
- 用具の使用方法や注意点の確認
- 用具の使用状況の共有
福祉用具専門員との連携では、利用者の体の状態や生活環境を伝え、その人に合った用具を選ぶことが大切です。
例えば車椅子をレンタルした後、大きさが利用者の身体に合っていないと感じた時には、ケアマネに相談する、もしくは福祉用具専門員に相談する事が求められます。
訪問介護事業所は、他の専門業種よりも利用者に接する回数が多い分、気付きも多くなります。
さらに新たに導入した福祉用具を使った後に、生活がどう変わったかなどの情報や、福祉用具を正しく使えているかも共有していきます。
ケアマネジャーとの連携
- 利用者の生活状況や介護サービスの利用状況の共有
- ケアプラン内容の理解
ケアマネジャーとの連携では、利用者の日常生活や介護サービスの利用状況を詳しく伝えることが大切です。
食事の様子や入浴時の変化など、日々の具体的な報告を詳細にしましょう。
また、ケアプランの内容をよく理解し、目標達成に向けて協力することが重要です。
定期的に報告の機会を持ち、サービスの進み具合や課題について意見を交換することで、より良い介護サービスにつながります。
往診医との連携
- 利用者の日々の健康状態や変化の報告
- 医療的な指示の正確な理解と実行
- 緊急時の連絡体制
往診医との連携は、日々の健康状態や変化を細かく報告することが大切です。
往診医は訪問介護の記録をしっかり見てくれているよ
体温の変化や食欲の増減、痛みの有無などを具体的に伝えます。
医師からの指示を正確に理解することも重要なポイント。
薬の服用方法や生活上の注意点などを、しっかりと確認しましょう。
また、往診後の記録を必ず確認し、指示があればそれに従いチーム内で情報を共有します。
さらに、緊急時にすぐに連絡が取れる体制を整えておくことで、迅速な対応が可能になります。
実践的な研修プログラムの構築
多職種との連携及びコミュニケーション能力を向上させるためには、実践的な研修が有効だよ。
- ロールプレイの活用
- 実際の事例検討
- 振り返りとフォローアップ
- 地域ケア会議への参加
ロールプレイの活用
ロールプレイって実際の場面再現よね。
- 様々な職種の役割を演じ、実際のコミュニケーション場面を想定する訓練
- 参加同士で役割を交代し、多様な視点を体験しながら気づきを増やしていきます
ケーススタディの実施
話し合う時は、お互いの意見を尊重しながらだったよね
- 実際にあるケースの事例を用意し、みんなで検討します
- そこで出た意見を集約し、さまざまな解決策を学びます
振り返りとフォローアップ
- 研修後の実践として行われているか定期的に確認します
- 成功事例や課題を共有し、継続的な学びの機会を設けます
- 必要に応じて個別指導やフォローアップ研修を実施しましょう
振り返りにより、PDCAサイクルを回していこう
地域ケア会議への参加
実際に多職種が集まる場所で実践をしてみよう
地域ケア会議は、リハビリ・看護師・消防士・歯科医・弁護士など多職種が集まり、高齢者などの個別支援と地域課題の解決を同時に進める実践の場です。
- 会議を通じて、お互いの業務内容や役割について理解し、交流深めます
- 顔の見える関係づくりを促進し、地域での多職種連携をスムーズにするのも目的の一つです
参考:厚生労働省:地域ケア会議の概要
ほかにも研修資料がありますのでご利用ください。
まとめ
一つの職種だけで回る職場はほぼありません。
グループ内の協力も大切ですが、他の職種の専門性が必要な場面は多くあります。
日頃から他職種とのコミュニケーションを大事にして、お互いの協力を円滑にすることが利用者にとっての利益であり、安心につながります。