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この研修内容はPDFとして簡単に印刷できるから、社内研修の時に使ってね。
この記事の一番最後にあるよ!
ほかにも研修資料がありますのでご利用ください。
日本は超高齢社会となり介護サービスの充実も以前より確かなものとなってきています。
しかし、虐待が起きたというニュースは残念ながら絶えません。
今回の研修では虐待が起こる理由や、どのような行為が虐待になってしまうのかを解説します。
また虐待を防ぐ方法も学んでいきましょう。
高齢者虐待防止法
【調査結果(相談・通報件数等)】
高齢者への虐待件数は年々増加傾向
厚生労働省の調査によると、養介護施設従事者・養護者による高齢者虐待の相談・通報件数と虐待判断件数の推移は年々増加傾向です。
そこで高齢者虐待を防止するため平成17年「高齢者虐待の防止,高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」が成立、平成18年に施行されました。
因みに「介護保険制度」は2000年(平成12)にスタートしています。
この法律が施行された事で厚生労働省は状況の調査を行い公表する事になったんだよ。つまり、本格的に行政機関が動き出したんだね
在宅介護での虐待の続柄
虐待者の続柄としては息子38.9%、夫22.8%と男性の介護者が多く全体の半数以上となっています。
家事や介護のスキルがない男性が多く、負担がかかってしまっている事が最大の要因ではないかと言われています。
介護は特に一人で抱え込まないように、介護をサポートする環境をつくるなど、介護者への支援策が早急に求められています。
虐待の内容
身体的虐待が最も多く心理的虐待が次いでいます。
次に介護放棄、経済的虐待、性的虐待となっています。
虐待の内容は大きく5つに分けられます。
それぞれ内容を把握ししっかりと理解をしていきましょう
身体的虐待
暴力や身体拘束をすることが身体的虐待です。
心理的虐待
相手を傷つける態度や言葉が心理的虐待に当たります。
介護等放棄
ネグレクトともいわれます。
経済的虐待
認知症では本人の記憶力や判断力が低下するため、経済的虐待は起こりやすい虐待と言われています。
性的虐待
虐待が起こる理由
養介護施設従事者等による高齢者虐待
1.教育知識・介護技術等に関する問題
2.職員のストレスや感情コントロールの問題
3.虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ、管理体制等
4.倫理観や理念の欠如
養護者による高齢者虐待
1.被虐待者の認知症の症状
2.虐待者の介護疲れ、ストレス
3.虐待者の精神が安定していない
4.被虐待者との虐待発生までの人間関係
出典令和3年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果(厚生労働省)
・人員不足…人員不足により一人一人のスタッフの負担が重くなります。そのストレスをそのままにしてしまう事から、はけ口として虐待が起こってしまう可能性が高まります。
・教育不足…対応をしらないまま働かされたり、十分に学ぶ機会がないまま介助をしなければならないケースもあり、そのストレスから虐待が起こってしまう事もあります。
虐待を防ぐ為にできる事
組織運営の健全化
事業所の理念や方針を明確にし、職員間で理解共有するようにしよう。
それぞれの責任や役割を明確にし、職員のストレスを軽減するため柔軟な人員配置などの取り組みは必須となります。
職員間の意見が通りやすい、風通しの良い職場づくりを目指すことが大事よね。
介護スキルを高める
認知症ケアにおいては、特に虐待につながる可能性が高くなるんだ。
本人ができる事に対しても介助者が介助してしまう事で本人が持っている能力を奪ってしまい、さらに認知症状を進行させてしまう可能性もあります。
認知症について正しく理解し、職員同士で共有しましょう。
スキル向上の研修会を定期的に開催し、積極的に参加できる体制を作るといいわね。
虐待につながる可能性のある不適切なケアをしていないか?
虐待をされている側もしている側も虐待という認識がない事があるんだ。
今一度自身がしている行為が虐待に当てはまっていないか常に意識をしていく事も重要です。
虐待の芽チェックリストを行い、虐待を防止しましょう。(印刷をして定期的にチェックしましょう)https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000326334.pdf
虐待の芽チェックリスト(訪問サービス版)(公財)東京都福祉保健財団 高齢者権利擁護支援センター作成より
周囲が気づいた時には専門機関に相談する
高齢者虐待に気づいたとしても、どこに相談すればよいのか実は知られていません。
高齢者虐待の相談や通報は、地域包括支援センターと各市区町村の設けている相談窓口で受け付けています。
虐待を受けているのが他人であったりする場合、相談をためらうこともあるかと思いますが、早めに相談をすることで虐待を防ぐことにも繋がります。
地域包括支援センターや各市町村の窓口の他、以下のような公的窓口が用意されています。
高齢者虐待防止法では虐待を受けたと思われる高齢者を発見した場合は、窓口となる市町村に通報することが義務づけられているんだよ。
まとめ
・高齢者虐待の相談・通報件数と虐待判断件数の推移は年々増加傾向
・介護は特に一人で抱え込まないように、介護をサポートする環境をつくる事が重要
・虐待の内容は大きく5つに分けられる
・虐待を防ぐ為にできる事として組織運営の健全化を行う・介護スキルを高める・虐待につながる可能性のある不適切なケアをしていないか?と常に意識をしていく
・気づいた時には専門機関に相談する
この研修内容はPDFとして簡単に印刷できるから、社内研修の時に使ってね