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この研修内容はPDFとして簡単に印刷できるから社内研修の時に使ってね。
この記事の一番最後にあるよ!
どんな仕事でも、一人で完結する仕事はありません。
訪問介護事業では、それぞれの役割によって仕事内容も変わってきますが、仕事をするチーム全員で協力することが不可欠です。
この研修では、仕事をする上でのチームアプローチの重要性と、サービス提供責任者がチームをまとめる場合の注意点などを学んでいきます。
参考資料:やさしくわかる!すぐに使える! 「介護施設長&リーダー」の教科
チームアプローチとは何か?
そもそもチームアプローチって何なのかしら?
チームアプローチとは、訪問介護事業所のスタッフ全員が協力することで仕事を円滑に進めることなんだ。
これは、利用者により良いサービスを提供するために欠かせない考え方となります。
・一人一人の強みを活かして、チームで支援すること
・利用者のために、みんなで知恵を出し合うこと
・異なる視点や経験を組み合わせて、より良いケアを提供すること
このようなことがチームアプローチとしてあげられます。
一人一人の強みを活かして、チームで支援すること
【具体例】
ある利用者の食事介助が難しいと感じるヘルパーがいた場合、経験豊富なヘルパーのコツを他のスタッフと共有したり、栄養に詳しいスタッフがアドバイスをしたりします。スタッフ全員で協力しあい、一人ひとりの強みを活かすことで、より良いケアを提供できます。
利用者のために、みんなで知恵を出し合うこと
【具体例】
利用者の家の掃除などの生活援助をする場合でも、一人で考えて進めるよりみんなでアイデアを出し合うことも大切です。多くの意見を出し合うことで、より効率的で快適な方法を見つけることができます。
異なる視点や経験を組み合わせて、より良いケアを提供すること
【具体例】
仕事を進めていく上では、さまざまな視点が必要な場合があります。若いスタッフの新しい発想と、ベテランスタッフの経験。大きくわけてもこの二つの視点がありますが、どちらかに優劣をつける必要はありません。二つの異なる視点や経験を組み合わせることで、より良いケアが可能になります。
なぜチームアプローチが必要なのか?
チームアプローチはどうして必要なのかしら?
仕事をやりやすくする意味もあるけど、もっと大切ことがあるんだ。
訪問介護事業所でチームアプローチが必要な理由は、利用者により良いサービスを提供し、スタッフの働きやすさを向上させるためです。
介護においては、利用者のニーズを的確に捉えることが重要です。
ですが、ベテランと若手の経験の差により、ニーズの捉え方が異なります。
ベテランは経験から得られる視点がありますが、慣れで見落とすこともあり、逆に若手は新しい視点を持っていますが、経験が不足しています。
そこで互いの視点を補完し合うことがチームアプローチの必要性の一つです。
スタッフ同士で助け合うことで、利用者への質の高いサービス提供が可能となるんだ。
また、新人ヘルパーの不安を経験豊富なスタッフが解消し、安全で快適な介助が見込めるでしょう。
一人では解決が難しい問題も、チームで取り組むことで解決できることがあります。
解決困難な問題を残すことは、利用者にとっても不便や不安感を残すことになりますので、何か困ったことがある場合相談できる体制作りが必要です。
チームアプローチによってスタッフの成長やモチベーション向上にもつながるんだよ。
定期的なミーティングで意見を出し合ったり、お互いの良いところを学び合ったりすることで、スキルアップややりがいの向上につながります。
どのようにアプローチすればよいのか?
具体的なアプローチ方法を知りたいわね
ポイントはいくつかあるよ
訪問介護事業所でのチームアプローチを効果的に行うには、いくつかの重要なポイントがあります。
これらを実践することで、スタッフ全員が協力し、より良いサービスを提供できるようになります。
意識共有の為の定期的なミーティング
- 意識の共有と情報共有を効果的に行うことができる
- 全スタッフが集まり、その週の出来事や気づき、今後の予定を共有する
- わずかな情報でも議題に上げられる雰囲気を作ることが大切
チームでの情報共有
- 情報の行き違いを防ぐための、しっかりとした情報共有システム
- 口頭だけでなく、書面やホワイトボード、デジタル記録も活用する
- アナログ・デジタル双方の情報共有手段を環境に応じて使い分ける
- 必要な情報を全員で把握できるようにする
チーム内での役割分担
- サービス提供責任者は全体の調整役
- ベテランヘルパーは新人の指導役
- 役割を明確にすることで、それぞれが責任を持って行動できる
- 新人ヘルパーが相談しやすい環境が整う
共通目標設定
- 具体的な共通目標を立てる
- チーム全体で目標達成に向けて取り組む
- 目標達成のためのアイデア出しや進捗確認を行う
他にも、困ったらすぐに相談できる雰囲気作りも大切ね。
チームアプローチの注意点
チームアプローチにおいて注意点を把握しよう。
チームアプローチは訪問介護事業所にとって重要です。しかし、いくつかの注意点があります。
注意点としてあげられるのは
- 利用者の個人情報管理
- 意見の出しやすい雰囲気
- 普段からのコミュニケーション
特に気をつけたいのは、情報の取り扱いです。
情報共有はチームアプローチにおいて重要と先に述べましたが、利用者の個人情報管理には最新の注意を払う必要があります。
利用者の病歴や家族関係などの情報は、必要な人だけが閲覧できるようにします。
ミーティングでの発言も、部外者に聞かれないよう配慮が必要です。
情報共有と共に、情報管理を意識づけることも進めていきましょう。
意見を出し合う時、遠慮により新人ヘルパーがなかなか意見を言えない雰囲気がどうしても出てきちゃうのよ。
そのような場合、経験豊富なヘルパーが具体的な話題を振るなどしましょう。
出された意見は肯定的に受け止め、否定しないようすることも大切なんだ。
ミーティングだけに限らず、普段のチーム内のコミュニケーションも重要です。
基本的なことになりますが、挨拶をしっかりするなどを普段からしていくことでチーム内の雰囲気もよくなり、利用者にもその雰囲気が伝わります。
サービス提供責任者としての役割
大勢の人間がいるから、どうしてもさまざまな意見があるわよね。
それをまとめるのがサービス提供責任者だよ。
サービス提供責任者は、訪問介護事業のチームアプローチにおいて重要な役割を担います。
その役割を適切に果たすことで、チーム全体の効率と質を高めることができるでしょう。
サービス提供責任者としての役割としては以下のようなものがあげられます。
- チームの方向性を示し、目標を設定する
- スタッフ一人一人の能力を把握し、適材適所で仕事を割り当てる
- 効果的な情報共有の仕組み作り
- スタッフの意見や提案などの「現場の声」のとりまとめ
- 問題発生時に対応手順の準備・把握
- スタッフの成長支援とチーム全体のスキルアップ
これらの役割を適切に果たすことが、チームアプローチにおいてサービス提供責任者に求められます。
ほかにも研修資料がありますのでご利用ください。
まとめ
訪問介護事業においてのチームアプローチについて解説しました。
冒頭でも述べた通り、仕事は一人でするものではありません。共に働く仲間が困っている時にどうすればいいのか?お互い協力しあうことで仕事をより効率的にするにはどうすればいいのか?
全員で考えることが、利用者のためにもなります。