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≪介護事業所向け研修資料一覧はこちら|ケアパワーラボ≫

※この研修資料は、特養・老健・介護医療院・ケアハウス・有料老人ホーム(介護付・住宅型)・サ高住・グループホーム・養護老人ホームなど、各種介護施設で共通して使用できる内容です。
なぜ「事故発生時の対応研修」が重要なのか

介護施設や福祉施設では、転倒・誤嚥・入浴中の事故など、
事故を完全にゼロにすることは難しいのが現実です。
「事故を起こさないこと」はもちろん大事ですが、
「事故が起きたときにどう対応するか」
がより重要となります。
事故は「誰にでも起こりうるもの」
事故が起きると、つい
「誰の責任か」
「なぜ防げなかったのか」
と考えてしまいがちです。
しかし多くの事故は、
といった 複数の要因が重なって発生 します。

特定の誰かだけを責めても、同じ事故は繰り返されてしまうのね。
事故後の対応が、その後を大きく左右する
事故そのものよりも、
事故が起きた「あと」の対応 が、
利用者・家族・施設の信頼関係に大きな影響を与えます。
不適切な対応をしてしまうと、
につながる可能性があります。
初動対応は「知っているかどうか」で差が出る
事故発生時の対応をあらかじめ知っておくことで、
といったことにも繋がります。
施設で起こりやすい事故の種類

事故発生時の対応を考えるためには、「どのような事故が起こりやすいのか」を知っておくことが大切なんだ。
事故は特別な場面だけで起こるものではなく、
日常のケアの延長線上 で発生することがほとんどです。
転倒・転落事故
施設内で多い事故のひとつが、
転倒・転落事故 です。
🔻起こりやすい場面
✅利用者の体調は日々変化するため、今日は事故につながる こともあります。
誤嚥・窒息事故
食事の場面では、
誤嚥や窒息のリスク があります。
🔻起こりやすい場面
✅誤嚥は、一見すると軽そうに見えても、後から症状が悪化すること もあるため注意が必要です。
入浴中の事故
入浴時は、事故のリスクが非常に高くなります。
🔻起こりやすい事故
送迎時の事故
送迎時は、「慣れているから」と思いやすい分、油断が事故につながりやすくなります。
🔻起こりやすい場面
服薬ミス・誤飲事故
施設では服薬ミスは特に注意が必要です。
🔻具体例
✅服薬は 小さなミスが大きな事故 につながるため、複数人での確認やルールの徹底が重要です。
その他の事故
上記以外にも、
施設ではさまざまな事故が起こる可能性があります。
これらもすべて、日常業務の中で起こりうる事故 です。
事故発生時の初動対応(最も重要なポイント)
事故発生直後に
まず何をすべきか、どの順番で動くべきかを整理します。
初動対応の基本は「3つの優先順位」
🔻次の3つを意識して行動します。
- 利用者の安全確保
- 状態の観察
- 報告・応援要請

この順番を守ることが、適切な対応につながるのね。
1.利用者の安全を確保する
事故が起きた直後は、
まず 利用者の安全を守ること が最優先です。
🔻安全を守る際のポイント
2.状態の観察を行う
安全を確保したら、
利用者の状態を観察します。
🔻観察のポイント(例)
3.速やかに報告・応援要請を行う
事故発生時は、
早めの報告と応援要請 が事故の拡大を防ぎます。
🔻報告の基本
施設のルールに従い、
決められた流れで報告します。
- いつ
- どこで
- 何が起きたか
- 利用者の現在の状態
- すでに行った対応
✅事実を簡潔に伝えることが大切です。
判断に迷いやすい場面での考え方
🔻事故対応では、判断に迷いやすい場面があります。
これらの場合、正確な状態把握には医学的知見が不可欠なため
早めに看護職・医師・管理者へつなぐ ことが重要です。

迷わなくてもいいように、判断基準を事前に決めておかないといけないわね。
- Q看護師等が不在で、医療機関を受診するべきかどうか判断に迷う際は、どうしたらいいですか??
- A
救急車を呼ぶべきかどうかを電話で相談できる救急相談窓口「♯7119」を利用する方法もあります。
➤【総務省消防庁】救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
施設内で救急車を呼ぶべき判断基準(参考)
観察において以下のような明確な緊急状態が確認された場合は、
ただちに救急要請 を行いましょう。
※ただし、施設・事業所の緊急対応マニュアルを優先してください。
緊急搬送が必要な症状とは?(総務省リーフレット参照)
総務省消防庁では救急車を呼ぶべき症状としてリーフレットを作成しています。
この症状がある場合は 明確な緊急状態 です。

画像引用:総務省消防庁救急車利用リーフレット高齢者版 https://www.fdma.go.jp/publication/portal/post9.html
報告・連絡・記録の基本

報告・連絡・記録 は、
事故対応の中でも非常に重要な工程です。
1. 報告は「早く・正確に」が基本
事故が起きた場合、
まずは 事故対応マニュアルに沿って速やかに報告 します。
🔻一般的な報告先(例)
2. 報告時に伝えるべき内容
報告の際は、
感情や推測ではなく 事実を中心に 伝えます。
🔻基本の伝達項目
✅「なぜ起きたか」「誰の責任か」は、この時点で無理に考える必要はありません。
3. 連絡は「関係者全体」を意識する
事故対応では、
現場だけでなく 関係者への連絡 も重要です。
🔻連絡が必要になる主な相手
行政への報告が必要な事故とは?
市町村によって細かいルールは異なりますが、
一般的に「報告が必要な事故」は次の4つに分類されます。
🔻介護施設で報告が必要な4つの事故
| 【事故の種類】 | 【具体例】 |
| 1:死亡事故や医師の診断・治療が必要となった事故(投薬・処置など) | 誤嚥による死亡、転倒や滑落による骨折など・サービスの提供による利用者等のケガの発生 ・施設側の過失の有無を問わない。 |
| 2:食中毒、感染症の発生 | 施設で発生したO157 やノロウィルス、インフルエンザによる集団感染など ※この場合は保健所への報告も必要です。 |
| 3:職員の法令違反や不祥事 | 職員による利用者への虐待や窃盗など |
| 4:その他、報告が必要と認められる事故 | 地震や火災、風水害などで施設の設備が破損し、サービス提供に影響が出た場合など |
✅市町村への連絡・報告の流れ
【第一報の連絡】
原則として、最初の報告は電話で早めに行います。
日中であればその日のうちに、夜間の場合は翌日には必ず連絡します。
【経過報告と再発防止】
第一報の後も、事故対応の進捗について随時報告を行います。
最終的には、再発防止策を盛り込んだ事故報告書を提出します。
なお、報告書の様式は市町村ごとに異なるため、指定された様式を確認して正しく記入してください。
【厚生労働省】介護保険施設などにおける事故報告様式等について
https://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou-files/documents/2024/1202092706494/ksvol.1332.pdf
4. 記録は「正確・客観・時系列」で残す
事故の記録は、
施設を守る重要な資料 になります。
🔻記録時のポイント
🔻避けたい表現の例
代わりに、
など、
具体的で客観的な表現 を心がけます。
5. 報告・記録は「責めるため」ではない
事故報告や記録に対して、
と感じる職員も少なくありません。
しかし、本来の目的は
事故の再発を防ぎ、より安全なケアにつなげること です。
正しく報告・記録を行うことで、
という前向きな結果につながります。
✅ 事故対応だけでなく、施設全体のリスクマネジメントとして“感染症対策研修”も重要です。
具体的な内容は次の記事でも解説しています。
家族への説明と対応の考え方
事故が発生した際、
家族への対応は事故対応の中でも非常に重要な場面です。
家族連絡は「早め・正確」が基本
事故が発生した場合、
家族への連絡は できるだけ早く行うこと が大切です。
🔻連絡時に伝える基本内容

早めに知らせてもらえることで、信用にもつながるわね。
今後の対応と再発防止を伝える
家族が知りたいのは、
「これからどうなるのか」という事です。
を伝えるようにしましょう。
事故後の振り返りと再発防止の考え方
事故対応は、
事故が起きたその瞬間だけで終わるものではありません。
事故後の振り返りと再発防止の取り組み まで含めて、
はじめて「事故対応」と言えます。
事故の経過を整理する
振り返りを行う際は、
まず 事故の経過を時系列で整理 します。
🔻整理するポイント
「事実」と「感じたこと」を分けて整理することで、
冷静な振り返りが可能になります。
再発防止は「環境・人・仕組み」から考える
事故の原因を
「個人の注意不足」だけで終わらせてしまうと、
再発防止にはつながりません。
再発防止を考えるときは、
次の3つの視点が重要です。
① 環境
② 人
③ 仕組み

“人だけ”じゃなく、環境や仕組みも見直さないといけないわね。
振り返りはチームで共有する
事故の振り返りは、
関わった職員だけでなく、
チーム全体で共有すること が大切です。

共有することで、みんなの安全につながるんだよ。
ヒヤリハットを活かした事故防止の取り組み

介護施設では、日々のケアの中で
「危なかった」「ヒヤッとした」という場面が起こることがあります。
このような事故には至らなかったものの、危険が潜んでいた出来事を
ヒヤリハット と呼びます。
ヒヤリハットは小さな出来事に見えるかもしれませんが、
その背景には 転倒・転落・誤嚥などの事故につながる要因 が隠れている場合があります。
施設で起こりやすいヒヤリハットの具体例
介護施設では、次のような場面でヒヤリハットが発生することがあります。
🔻移動・移乗場面
🔻環境による危険
🔻食事や入浴の場面
「危険だった場面」をそのままにしておくと、
同じ状況で 実際の事故が起きる可能性 があります。
ヒヤリハット報告が重要な理由
ヒヤリハットは、事故を未然に防ぐための重要な情報です。
職員が気づいたことを報告し共有することで、
といった効果が期待できます。
ヒヤリハット報告を積み重ねることで、
施設全体の安全意識が高まり、事故の発生リスクを下げることにつながります。
ヒヤリハットは「気づき」を共有するためのもの
ヒヤリハット報告は、
職員全員で情報を共有することが大切です。
小さな気づきを共有することで、
- 危険な環境の改善
- 介助方法の見直し
- 職員の安全意識の向上
につながり、利用者の安全を守ることにつながります。
✅ 事故発生時の対応と同様に、虐待防止も“仕組みづくり”が重要です。
具体的な研修内容や改善ポイントは
をご覧ください。
まとめ 〜事故対応は「その後」を守る力〜
利用者の体調の変化や環境の影響、一瞬の判断の違いによって、
事故は起こってしまう可能性があります。
大切なのは「責めない」「隠さない」「共有する」
事故が起きたとき、
と不安になる気持ちは、誰にでもあります。
しかし、
事故を隠したり、報告を遅らせたりすると、
利用者の安全や施設の信頼を
大きく損なってしまう可能性があります。
事故対応で大切なのは、
という姿勢です。
利用者が安心して過ごせる施設、
職員が安心して働ける職場をつくるために、
事故対応を“みんなで守る力”として日々のケアに活かしていきましょう。

できることを、できる形で。それが安全なケアにつながります。
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【施設介護スタッフ向け】
現場でそのまま使える 「介護施設の事故発生時対応研修|初動対応・報告記録」を、わかりやすく整理しました。
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【厚生労働省】介護現場におけるリスクマネジメント及び、介護保険施設等における事故予防及び事故発生時の対応に関するガイドラインについて
【総務省消防庁】救急安心センター事業(♯7119)ってナニ?
https://www.fdma.go.jp/mission/enrichment/appropriate/appropriate007.html
【厚生労働省】上手な医療のかかり方
https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/urgency.html
【厚生労働省】介護保険施設などにおける事故報告様式等について
https://www.wam.go.jp/gyoseiShiryou-files/documents/2024/1202092706494/ksvol.1332.pdf
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